
ナイアシンはビタミンの一種でサプリでも摂ることがおすすめです。疲れがとれない、肩こりがする、頭が重たいといった人にはナイアシンフラッシュで体をほぐしてみることも。そのほかに目の疲れ、足のむくみなどにも効果があります。
もくじ
ナイアシンとはどのような栄養素?体の調子を整える?うつ病にも?

ナイアシンはエネルギー生産のための重要なビタミンです。
体の中の循環器や消化器、神経といった生命維持に欠かせない多くの器官の働きを助けます。
糖質や脂質などの栄養素をエネルギーに替えるときに必要な栄養素で、皮膚や粘膜の正常な働きや脳神経を正常に働かせる効果があります。
酵素の働きを助ける役割もある、補酵素で消化や血液循環、新陳代謝といった生命活動になくてはならない物質です。
さまざまな効果の期待できるナイアシン!動脈硬化?不眠にも?
ナイアシンは身体の調子を整えるという面で、さまざまな働きが期待できる栄養素です。
・冷え、肩こりを解消する
肩こりは冷えなど血流が悪くなることで症状がみられます。
ナイアシンには血行拡張作用があるので、冷えや肩こり、頭痛の症状を改善する働きがあります。
血流を改善することで脂質異常なども予防できるようになります。
・動脈硬化を予防するナイアシン
動脈硬化の原因の悪玉コレステロールや中性脂肪を退治する働きがあります。
驚くことに善玉コレステロールは低下させることなく、悪玉コレステロールだけ退治してくれるので嬉しいところですね。
・うつ病や総合失調症の緩和
現代人はうつ病などの精神的疾患が気になるところも大きいです。
うつ病や総合失調症は脳の働きに何らかの問題が発生した場合に起こりがちです。
欧米では、20年前からナイアシンを使った治療もされているほどです。
・不眠の解消にナイアシン
ナイアシンは自律神経のバランスを保ち、睡眠のリズムを整える働きをします。
神経を鎮める効果もあって、メラトニンなどの睡眠ホルモンを正常化してくれます。
・肌荒れやシミ・ソバカスの予防
ナイアシンは、血行をよくすることで、ターンオーバーを正常にします。
細胞の活性化や皮膚、粘膜を活性化し美白効果が期待できます。
血流が改善する?ナイアシンの多く含まれる食材とは?

ナイシンを摂ることで血流が改善し、肩こりなども予防できるといいます。
・魚類に多く含まれる
ナイアシンは魚類全般に非常に多く含まれる栄養成分です。
毎日の血流改善のための栄養成分として考えるのであれば、かつおやまぐろ、かじき、ぶり、カンパチ、などのお刺身でも10切れほど食べることで一日の成人のナイアシンの推奨量を満たすほどの量です。
お刺身でなくてもたらこやかつお節などでも栄養成分として摂りやすく、そのナイアシン量はとしてもとても豊富に含まれます。
・肉類にふくまれるナイアシン
肉類に含まれるナイアシン、肉類の中でも100gの中の含有量も多いです。摂りやすいのは、牛や豚の肝臓、クジラ肉、ビーフジャーキー、鶏ササミ、カモ肉、鹿肉、鶏ムネ肉、ブタロース、ブタもも肉などです。
・きのこ類もナイアシンが多い
きのこ類もにナイアシンが多く含まれる食材で、炒め物やお味噌汁の具材として食べることがおすすめです。
ほんしめじ、エリンギ、まつたけ、ひらたけ、ぶなしめじ、なめこなど調理して食べることがおすすめです。
・藻類に含まれるナイアシン
海藻類の中では、あじつけのり、ほしのり、やきのり、あおのり、いわのりなど全般にナイアシンが多く含まれています。
ただ、乾燥した食品のため一度に料理として使う量は限られてきます。
・種実類に含まれるナイアシン
種実類の中では、ごまやひまわりの種、落花生などにナイアシンが多く含まれています。
一度にはたくさん摂れるものではないので、ナイアシンの摂れる量も限られてきます。
魚類、ニク類、きのこ類を摂っていることで、毎日のナイアシン量の不足を心配する必要はありません。
藻類や種実類は栄養素としてのナイアシンは多いですが、食事として摂れる量も限られてきますので、毎日継続して摂ることがおすすめかもしれません。
ちなみに、ナイアシンは体内でもタンパク質のトリプトファンから合成される栄養素です。
たんぱく質をしっかり摂ることで、ナイアシン量を十分に満たすことができると考えられています。
さらにビタミンB2やB6をしっかり摂ることで、トリプトファンからナイアシンへの転換によい働きがあります。
ナイアシンフラッシュについて! 体質改善も?

ナイアシンフラッシュといって、ナイアシンを一定以上摂取することで副作用が起きる場合があります。
・副作用の症状として
・かゆみ
・赤み
・神経過敏
・頭痛
など。
一般的には赤みやかゆみが多く、ヒスタミンの消費が原因となっています。
この副作用が起きることで、ヒスタミンが消費され、体質改善がされるといわれています。
ナイアシンフラッシュが起こる量は、個人的に違いがあります。はじめての人では100mg
でも起きることも。
この量を摂取することで、30~90分程度で赤みやかゆみが発生するといわれています。
毎日ナイアシンを摂取することで、徐々にヒスタミンは消費され、アレルギーも快調へと向かう人も少なくありません。
・ナイアシンの過剰摂取について
ナイアシンは一日4000mg以上を摂取することで、肝臓障害を起こす危険があります。
まとめ
ナイアシンは少し前は、心の病を治すビタミン、体を健康に若返らすビタミンとして注目されたビタミンです。ナイアシンフラッシュで体の末端の血管が開き、すみずみにまで血液がいきわたります。