
お香が身体に害があるのはご存じですか?
精神集中や瞑想、部屋を浄化するものとしてに使われるお香なのですが、お香に関するニュースとして「体には有害」といった研究結果が出ています。
お線香やコーンタイプのお香は、固める際に添加物などを使用します。
香木そのものは、無害でも着色料や湿気のための保存料や樹脂などが使われる場合があり、この添加物こそが有害物質が発生する可能性が高いといえます。
今回はお香の「害」について調査したいと思います。
もくじ
タバコの毒より強い?細胞が傷つく?遺伝物質が変異する?

研究結果として、お香の煙は「タバコの主流煙よりも毒性が強い」といった結果が出ました。
お香の煙により細胞が傷つく可能性が高く、場合によっては遺伝物質を突然変異させてしまうというのです。
タバコの煙なら世界的にも体への健康被害としてよく知られています。
ただ、お香の方がより毒性が強いというのは驚くべき結果といえます。
ほかにもこのようなお香に対する研究がされています。
アメリカではノースカロライナ大学の研究チームが、2013年にアラブ首長国連邦の家庭で利用されている「ウード」と「バックホラー」というお香について調査しているのです。
結果としては、タバコの煙を吸ったときのように肺細胞に炎症を引き起こすことがわかったというものです。
有害物質は?ホルムアルデヒド?お線香でも?
有害物質とはお香から発生するホルムアルデヒドという有害物質です。
アメリカの研究でも沈香や白檀なども使われています。
ホルムアルデヒドとは、以前は安価なネイルから検出されて注目された物質です。
実は、このホルムアルデヒド、私たちの身近なところでかなり使われている物質です。
ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の液体ですが、安価で作ることができるため、接着剤や塗料、防腐剤などに広く使われています。
2014年以前に建築された建物では、建築資材に使われていたり、1990年まではイネやジャガイモの病気を防ぐ農薬としても使われていました。
人体に対する影響では、長年ホルムアルデヒドを吸い続けていることで結膜炎や咽頭炎、がんこな皮膚炎などを繰り返す危険性があるというのですね。
1990年代後半に問題となった「シックハウス症候群」もこのホルムアルデヒドが原因でした。
ただ、研究では沈香や白檀を原木のまま使ったのか、お線香にしたものなのか?コーンタイプで使ったのかは疑問が残っています。
お線香やコーンタイプ?超微粒子でできている?

お香は超微細な粉状の粒子からできているので、お線香やコーンタイプに多いものとされています。
アラブ首長国連邦のバックホラーについては製法がいくつかあり、古典的なものではウッドチップにさまざまなエッセンシャルオイルなどを染み込ませて作ってあるそうです。
または、それを樹脂で固める、コーンタイプにして使うことが多いです。
香木事態を使う場合と違い、お線香やコーンタイプにする場合には、どうしても固めるときに添加物が必要になります。
ほかにも、着色料、湿気のための保存料、さらに樹脂などが添加されることも。
つまり香木自体からではなく、添加物から有害物質が発生する可能性が十分に考えるといいます。
天然の香木と比べ、安価なお香では煙が目に沁みる、肌を刺激する感じがあり気がついている人も多いかもしれません。
天然のお香は安全なの?輸入品のお香は?日本のメーカーは?
お線香やお香などに含まれる化学物質という点からみると、研究の結果は非常に人間の体には危ぶまれる結果となってしまいます。
ただ、輸入物ではなく日本のメーカーがしっかりとした天然のお香を使った場合にはむやみにお香の害を恐れる必要もないかもしれません。
そのため、輸入物、安いお香などを使う場合は素材がはっきりとわかり、添加物の有無がわからない以上、タバコの煙と同様かそれ以上の体への危険性も高いといえます。
まとめ
日常的に、お線香などもご先祖様の供養などにも使われます。集中力や瞑想のためにも使われるお香。室内で使う使う場合には、添加物を使っているものや、安価なお香には注意が必要になってきます。