
僕は、高校中退です。高校1年の終わりごろから不登校になりました。
その後、大検を受検して大学に入学しました。
そんな僕が、高校中退して後悔したことを書いていきます。
始めに言っておきたいことは
高校中退することはオススメできません。
その理由が、これから書いていく6つのことにあります。
高校中退しようか悩んでいる人の参考になればと思います。
もくじ
表情がなくなる

僕は高校中退し、上手く笑えなくなりました。
「お前は表情がないから怖いよ」と職場の同僚にいわれたことがあります。
コミュニケーションでは、笑顔が大切です。
このたった1つのことが、大切なんだと痛感しました。
笑顔には「私は、あなたの敵ではありませんよ」という効果があるといわれています。
確かに、仏頂面の人より、笑顔のステキな人が好まれます。
上手く笑えなくなった僕は、コミュニケーションでかなりのハンデを背負いましたね。
声が出なくなる

僕は、高校中退しニート期間が約2年ありました。
その間、人と会わない、話さないという状態だったので、言葉が出なくなり、うまく話せなくなるのです。
上手く話せなくなるという意味は2つあります。
「単純に声が出ないという意味」と「頭が回らず言葉が出ないという意味」です。
「単純に声が出ないという意味」
声を出すことがなかったので、声帯が弱っているのか、声がかすれ小さく、か細い声しか出ないのです。
人間の能力は、使わないと衰えるのでしょう。
先に話した「表情がない」ということにもつながりますが、表情筋が硬いのか、口を開かず話そうとします。
それによって、声がこもってボソボソした聞き取りにくい声になりました。
意識するようになり、だいぶ改善しましたが、今でも後遺症のような名残はあります。
「頭が回らず言葉が出ないという意味」
もう1つの頭が回らないというのは、話すことがないので、話の流れに上手く乗れなくなりました。
頭に浮かんでいても、言葉として表現できないのです。
結果として黙ってしまうので、周りからは「この人コミュニケーション障害なの?」みたいな反応をされました。
これも日々の生活で当たり前のことですが、その当たり前をやらなくなった弊害と言えるでしょう。
履歴書に高校中退と書くべきか悩む

僕は、就職活動のときや、転職活動のとき、必ず悩んだのは
「高校中退と履歴書に書くべきか」ということでした。
もちろん、書くべきなのですが「卒業と書いた方がウケがいい」「こんなこと書くと、落とされるに決まってる」などと余計なことを考えてしまうのです。
僕は、高校中退の経歴を何度も隠そうと思いました。
ですが、隠したことは一度もありません。
それができたのは恩師のおかげでした。
良い言葉だと思ったので、引用したいと思います。
「仮に高校中退が原因で落とされたとしても、文句は言うなよ。
お前がどういう事情で高校をやめたか知らないけど、どんな事情があったとしても、自分で選んだ道なんだからな。
もし、高校中退で落とされても、それは受け入れないといけないことなんだぞ。
それがお前なんだからな」
この言葉がなかったら、きっと僕は「中退」を「卒業」と偽って書いていたでしょう。
今まで一度も高校中退を隠さなかった、という事実は、僕に自信を与えてくれました。
高校中退していなかったら、こんな悩みなどなかったでしょう。
社会に出るのが遅れた

先ほど大学に入学したのは、20歳の時といいました。
そのつながりになりますが、結果として就職も2年遅れました。僕は24歳のとき、新社会人になりました。
僕は同級生と比べ、すべて経験が2年後ろ倒しになっています。
悔やんでも遅いのですが、当時は悩みました。
わかっていても「普通に学校に行っておけば、こんなことにならなかった」なんて考えてしまうのです。
これを書いている僕は30歳前半です。
この歳になって思うことは、誰しも「あの時やっておけばよかった」「もっと早くこうしておけばよかった」ということの繰り返しだなってことです。
このように1度も思わなかったという人に、僕は会ったことがありません。
誰もが、何かしら後悔を抱えて生きています。
人の悩みについて、こういう名言があります。
結婚したまえ、君は後悔するだろう。
結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう。
- キルケゴール -
結婚したら「妻が、夫が、子供が…」と悩みます。
では独身の方がいいのかというと、独身なら独身で「結婚しようかしまいか、独身のままでいいのか」などと悩みます。
そう、何をやっても人は悩むのです。
「悩みは尽きないけど、少しでも前向きに生きていこう」と考えるのが現実的なのかもしれませんね。
僕が高校中退して後悔した6つのこと~まとめ
1.表情がなくなる
2.声が出なくなる
3.体力がなくなる
4.履歴書に高校中退と書くべきか悩む
5.大学の同級生が年下
6.社会に出るのが遅れた
高校中退する前に考えてほしいことは「学校が世界の全てではない」ということです。
学生の僕は、視野が狭く「学校に行っていない自分はダメな人間だ」なんて思っていました。
視野を広げ、社会勉強する意味でも、アルバイトするのもいいと思います。
高校中退してニートのままだったのは、僕の後悔の一つですね。
高校中退する理由は様々でしょうが、安易に中退を選択してほしくはありません。
もし、あなたが高校中退しようか悩んでいる段階なら、中退ではなく「別の高校に編入する」など、あくまで卒業する選択をしてほしいと思います。