
もくじ
タイノエとは寄生虫?鯛の口の中に住みつく?人間には害はない?
タイノエとは、鯛の口の中に住みついている寄生虫のことです。
グロテスクな形をしていますが、鯛にとりついて泳いでいるときには小さな魚にも見えてしまいますね。
タンゴ虫のようなエビにも似た形をしていますね。
これがよく取りつく魚としては、マダイなどのタイ科の魚です。
それも天然ものに多く、その寄生のしかたも気になるところです。
見た目は丸いエビのようで、人間が食べることには影響もなく無害だそうです。
見つけたときには、つまようじで取り除いてしまい、もし誤って食べてしまってもとくに問題はないとのことです。
天然ものに入っている確立の高い、タイノエは、大きさも結構大きいです。
まるでダンゴ虫?タイノエの生態とは?寄生のしかたとは?

タイノエは寄生虫なのですが、ワラジムシ目に属していて、ダンゴムシやフナムシとかと同じ仲間だそうです。
鯛のほかにもアジなどに寄生することも。寄生する魚のよっては種類の異なるものも。
タイノエは鯛の口の中に寄生する方法として、「餌に化ける」という話があります。
口の中は狭く、餌に化けてから口に入り宿主の舌を食べるなどして、空いたスペースを確保するのだそうです。
このタイノエに取りつかれると、取りつかれた魚は栄養失調になるそうです。
ちょうど口の大きさくらいにもなるし、それに2匹以上も寄生することも。
そのデカさに驚く人も。
ウオノエ科というのにタイノエが属しているのでしょう。魚の種類ほどタイノエの種類もは存在しているのかもしれないですね。
タイノエの寄生の特徴は、つがい(夫婦)で寄生するそうです。
昔は、宿主が死ぬまで離れないことから結婚式ではタイノエ付の鯛が振る舞われていたそうです。
今でも、結婚祝い、商売繁盛、出産祝いなどでもタイノエ付の鯛が振る舞われることもあるそうです。
鯛は気がついていないのか?エサと思っているの?鯛迷惑?

鯛に寄生するタイノエですが、何もタイノエは口の中にばかり寄生するとは限らないようです。
エラについたり、ちょうど魚の目の上のところにブローチみたいに寄生するタイノエも。
これでは魚はきっと泳ぎづらいに決まっていますよね。海の中で出会いがしらの衝突事故なんて起こしているのでは?
えっ、昔は縁起ものといわれていたの?福玉?九つ道具とは?

気持ちの悪い寄生虫、タイノエです。まだ、にょろにょろとしていない体型でもないですが、確かに反対にひっくり返してもお腹もぷっくりと。
ただ、このタイノエ。むかしは「鯛の福玉」として珍重されていたことも。
マダイ(真鯛)には、「鯛の九つ道具」と呼んで縁起のよい体の部分があるということです。
それは主に細かい骨などで、このタイノエも「九つ道具」として数えられていたらしいです。
気持ちの悪いタイノエですが、実は縁起のよい珍重されるべき生き物だったのですね!
タイノエは食べれるの?見つけたら?食べる人もいるの?
タイノエは「ちょっと見た目が・・」という方も多いと思います。
買ってきた鯛の中にタイノエを見つけたら、割り箸などで取り除いてしまいます。
食べても害はないので、反対に縁起ものとして積極的に食べにいく人もいるらしいですよ!
その場合、きちんと処理してから火を通した上で食べると安全みたいです。
まとめ
タイノエは鯛の口に住み、鯛の中を食べるのでなんとも鯛は餌もとりづらいかもしれませんよね。
でも、それが反対に縁起ものといわれる由縁はいったいどうしたものでしょう?
住んでいるタイノエはおうちが食べものでできているみたいで羨ましいところはあります。
鯛にしてみれば、口の中でいつもモゴモゴとしている生き物がいる。これは鯛にしてみれば大迷惑ともいえる自然の現象です。