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鹿児島にある、小さな無人島新島とは?燃島とも呼ばれる島?
鹿児島にある、小さな無人島新島は、かつては、別名を燃島(もえじま)、古くは安永島、祝い島と呼ばれていたそうです。
南北750m、東西400m、面積約0.1km²の島です。
桜島の安永噴火の際に海底隆起によってできた島で、1780年に出来た島。
東の砂島と西の砂島とをつなぐ形でひとつの島、新島になっています。
島ができてからまだ230年ほどしか経過していません。
最盛期には250名ほどの人が住んでいました。
ただ、過疎化が進み、2013年には定住者もいなくなったということです。
言い換えてみれば、無人島になって新しい島なんですね。
1972年に桜峰小学校の分校が閉校。高齢化率60%の限界集落でした。
2011年には、将来的に無人化する可能性があると報道されていました。
新島は8つの島の残り?貝化石層を見ることができる?

1779年より始まった安永噴火では、8つの島が新たに生まれ、現在は4島が残っています。
新島は海底が隆起しているので、陸地では約5,000年前の貝化石層を見ることができます。
南東側には軽石でできた海岸があります。歩くとしゃりしゃりと不思議な感覚が。
かつては、サトウキビなどの栽培がおこなわれていた新島。自給用にからいもや大根、タマネギなどを栽培していました。
主な収入源はタイやカマスなどの魚を捕っていたといいます。
山にはクロマツやダンチク、ススキなどが多くみられます。
かつての集落内には、アコウの群落があり、新島に最初に発見された植物としてモエジマシダがあります。
海面下には、溶岩が冷えて固まった安山岩があり、燃島貝層と呼ばれる、貝殻を含む地層は周囲の海岸や岸壁に白い帯となって分布し、かつては浅い海であったことを示しています。
新島へのアクセスは?片道100円の連絡船「しんじま丸」で?

日曜日、水曜日、金曜日と週に3日ほど、鹿児島市の連絡船が桜島(浦之前港)と新島港の間を運行しています。
鹿児島市内から車で桜島フェリーに乗船し、フェリーの港から浦之前港まで車で移動して連絡船に乗ることができるみたいです。
桜島フェリー(15分)160円
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浦之前港まで車で(20分)420円
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新島への連絡船(5~6分)100円
時間的には市内から1時間程度で行ける島です。
船の待ち時間などを考慮して出かけるのもいいかもしれません。
10:05の浦之前港発の連絡船に乗り、15:20の新島発の船で帰ってくることができます。
新島はまだまだマイナーな島?探検ツアーによい場所?

新島はまだ新しい無人島ですが、鹿児島に住んでいる人たちもあまりその存在を知らない人たちも多いです。
浦之前港からは5~6分で到着することができます。
無人島の新島!桜島地域の活性化に?ジオサイトに指定されている?
以前は海水浴などで賑わいを見せていた桜島の「新島」。
近年では、学校跡や神社、民家などが残り、元住民などにより、清掃のボランティアや探検ツアーが行われているといいます。
瀬戸内海の無人島「竪場島(たてばじま)」などでは、1日1組で貸し出す計画などが始まっている中で、鹿児島の新島は桜島・錦江湾ジオパークの見どころ、「ジオサイト」にも指定されていて、今後桜島地域の活性化につながると活用術を探りたいとされています。
新島はまだまだマイナーなスポット。利用者が増えることで島の整備もよくなってくるのではないでしょうか?
まとめ
島内は独特の雰囲気を感じることができるといいます。別世界の中でゆったりと過ごすことができ、メンタルの回復やリフレッシュができます。今後は砂浜や釣り場もありリゾート地としての活用もあるのではないかと思われます。